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ダムインタビュー(17)
杉野健一さんに聞く
「経験を重ねるというのはダム技術者にとって大事な財産」

杉野健一さん(八千代エンジニヤリング株式会社取締役会長、ダム工学会会長)は、昭和40年以来、八千代エンジニヤリング(株)において120箇所にも及ぶダムの関連業務に携わってこられました。その業務範囲は、計画・調査から設計・施工、維持・管理までと幅広く、我が国におけるダム事業全般を担ってこられたといっても過言ではありません。また、早くからダムの再開発に着目され、ダムリニューアルの重要性を説いてこられました。実際、茨城県・藤井川ダムの改造や、山口県・川上ダムの嵩上げ、名瀬市・大川ダムの嵩上げ等、ダムの再開発事業の初期において重要な役割を果たされました。今回は、このようにダム事業に40年以上携わってこられ、また現在はダム工学会の会長を務められている杉野健一さんにお話を伺いたいました。

(インタビュー・編集・文:中野、写真:廣池)




学生時代は山好き、高じてダムに登る?

中野: まずは、ダム事業との関わり、出会いからお話を伺いたいと思います。
どんな理由で、ダムに携わることになったのですか?学生の頃から技術者になるならば土木、あるいはダムというものを目標にされていたのでしょうか?それとも会社に入ってからたまたま配属されてからとか?

杉野: まず、ダムについては大学では講座がなくて教えていなかったのですね。だから学生の頃はダムに関する特別な知識はなかったんです。ただ、学生時代はワンダーフォーゲル部に所属していて年間100日以上も山に登っていました。それで昭和37年に黒部川沿いに北アルプスに入山し、2週間ほど登山したのですが、その時に関西電力の黒部ダムの工事のための軌道を使わせてもらい、さらに上の軌道、これは吉村昭氏の小説「高熱隧道」のテーマになったものですが、それにも乗せてもらいました。そこで建設中の黒部ダムの話を聞き、ダムというのはこんな条件の厳しい山の中に造るものなのかと興味を持ちました。その後八千代に入ってから、ダム部門を希望して配属になりました。ダム部門を希望して配属された他の二人も山好きだったので、私と同じようにダム部門に進めば山に行く機会が増えると考えたのではないでしょうか。


下筌ダム(撮影:ふかちゃん)

中野: 初めて携わったのは、どこのダムになりますか?

杉野: 最初はダムの調査・設計を担当してましたが、入社3年目に初めて大分県日田市の下筌ダムの現場に赴任しました。蜂の巣城で有名なアーチダムです。

当時、黒四ダムを始めとしてアーチダムの経験者が社内に何人もおりましたので、その実績を評価され、我社が基礎処理の施工監理を任されることになりました。3年間大分県日田市に駐在し、グラウチングについて徹底的に勉強させられました。それがダムの現場に触れた最初ですね。
中野: 初めて現場に出て、仕事としてダムに関わった時はどのように感じられましたか?

杉野: ダムのない現地調査の段階から現場を知っていましたが、この地点に100mのダムが出来上がるイメージが湧きませんでした。いざ建設が始まると、工事の進捗に従い、日に日にダム高が上がってくるのが判るのです。これは感動的でした。それで毎月一度、同じ場所から写真を撮って記録しました。

また、現場の人たちが仕事に誇りを持っていることが驚きでした。当時はそうした公共事業に対する社会の評価が高く、現場の人たちも目的意識をしっかりと持ち、それに応えようと一生懸命でしたね。ともかく現場には熱意が溢れていました。あとは、皆さんよく勉強をしてましたね。私自身はコンサルタントの立場にありながら、グラウチングの知識も経験も少なかったので、現場経験の豊富な方々と議論するためには、現場で得たデータを誰よりも早く、確実に把握しなければならないし、説明のための理論武装も必要ですし、そういうことで勉強せざるを得ない状況に置かれていたのです。

パソコンなしで、10万件のデータを分析

中野: その当時これは難関だった、難工事だったというのはありますか?

杉野: その最初の下筌ダムも難関と言えばそうですね。まず高さが97mのアーチダムですが、阿蘇山の火山岩地帯にあり、地質構造が極めて複雑で、ダムの基礎として必ずしも十分でなかったからです。その当時は、アーチダムが流行りでというと変ですが、建設コストも安かったというので、盛んに造られました。1959年にフランスのマルパッセダムが、アバットメントの岩盤の崩壊により破壊してしまい、改めてダムの基礎岩盤の重要性に焦点が当てられるようになりました。これを契機として我が国でもダムの基礎岩盤の安定性の確保が重視され、ダム設計の主眼点が基礎に移行していったという大きな変化がありました。当時はまだ外国からの知識に頼っていたのですが、日本独特の地質状況もあるので、基礎に関しては独自の研究でまとめなければいけないと言うことで、ダムの設計体系が全般的に見直されていきました。下筌ダムはアーチダムであり、基礎岩盤の状況からその改良が極めて重要であると判断され、改めて見直しが行われることになったわけです。


それまで、基礎処理というのは設計の話ではなく施工の範疇になっていたのですが、つまり「基礎は現場でいかようにもしなさい」というものですね。それではどうもうまくないというので、データを積み上げそれらをもとに理論的に進めていくことが要求されました。

基本的設計はあるのですが、その施工方法については、まだ誰も経験がなかったことが多々あり、最適な施工方法を見出すために、まず基礎的データの把握から始めたたというのが正直なところですね。そのためには不明確なものは解明しておくことが必要で、使用する機械の性能試験から始めまして、使用材料の生産工場見学や物理試験等も行いました。

また、グラウチングの1ステージについて5項目程度のデータ数があるのですが、それを地質条件や施工方法で分類し、整理分析した結果を基に現場で採用する施工方法を決定していくので、量的にも時間的にも相当のプレッシャーがありました。今と違ってパソコンもありませんからね。算盤とタイガー計算機で処理したのですから大変ですよ。(笑)

最終的には2万ステージ、1ステージについて5項目以上のデータがありましたから、全部で10万件以上のデータを整理分析したことになりました。グラウチング設計・施工の考え方や資料解析方法は、その後、昭和47年に制定された「ダム基礎岩盤グラウチングの施工指針」にも紹介されました。
コンサルタントの仕事の醍醐味

杉野: 当時、私たちは、週1回の小委員会と、月1回の委員会の開催に合わせてデータの整理分析を行い、それをもとに次の設計・施工方針を打ち出すというのが定常的なスケジュールでした。週に一回は徹夜ですね。とにかく、一般的基準が無い時代ですから、独自に基準や方針を提案できるという自由度はあるのですが、その成果については責任を取らなければならない立場に置かれていました。従って、委員会では若手でも、担当部分については提案や意見をはっきり言わなければいけない状況でした。コンサルタントの解析力、提案力が期待されているのが判りましたので、そうした緊迫した中でも非常にやりがいを感じました。今思えば、厳しいけれど期待に応える満足感があったということなのでしょう。自分たちの提案が現場で直ちに採用されるが、結果責任は取らなければならないという意味では、これこそがコンサルタントの仕事の醍醐味だと思いましたね。現場の所長さんを始めとして皆さんが、コンサルタントをきちんとしたパートナーとして処遇してくれたことは、私にとってすばらしい経験でした。当時の方々とは、その後も長いお付き合いをさせていただいております。

ダムサイトの候補を見つけて、事業提案

中野: コンサルタントとしてはすぐれた提案力とか、オリジナリティが必要と思いますが、ダム事業を推進していくために大事なものという視点から、何かありますか?

杉野: ダム事業の推進という事であれば、設計、施工、管理という段階よりもずっと上流、ダム事業の適地を見つけて計画を立案し、実現化していく視点が大切ではないでしょうか。いわゆるプロジェクト・ファインディングが的確に出来るかどうかというところです。

昭和45〜6年頃からでしょうか。地方自治体や国が、ダムの設計をコンサルタントに委託するようになりました。その後、ダム計画数の増加に伴い、計画段階からコンサルタントに委託する必要が出てきました。それまで、コンサルタントはダムの立案とか計画の経験がほとんどなく、技術は遅れていましたので、社内に河川計画の中でダムを位置付けていけるような計画部署を立ち上げてはどうかということになりました。私が担当になったので、昭和52年から地質グループと共同で国、県、市町村等の情報を基に、現地調査を行いダム事業の提案をする仕事を始めました。月曜にカバンにいろんな資料を入れて会社を出て現場を回って調査や提案をして、金曜に会社に帰ってくるというようなパターンですね。




中野: 歩いてダムサイト探しをされていたのですね。

杉野: ええ、勿論車も使いましたが、一度出ると長い時は一週間は廻ったかと。時々電話連絡で、上司に報告したり部下に指示をしたりしてました。その頃は携帯電話なんてなかったですから、10円玉をいっぱい用意しておいてね。当時は部下も10人ほどいましたから、仕事量を確保するために必死でもありました。それもありまして、地方のさまざまな部所を廻ってダムサイトを探しダム計画を提案していました。そういう時期が何年かありました。

中野: コンサルタントとしてダム事業を発案し、提案していくというお仕事は海外でのご経験がきっかけとか?
杉野: そうですね。昭和55年に、国際建設技術協会の砂防の業務でインドネシアに行きました。それは所謂プロジェクトファインディングの業務で、砂防の専門家と現地に約1ヶ月滞在し、政府側や現地の情報を基に事業構想を立案する仕事でした。この経験から日本でもコンサルタント側からのプロジェクトファインディングが出来ないものかと考えるようになりました。コンサルタントの新しい役割としてですね。そのような状況の中で昭和63年に採択されたのが、小規模生活貯水池事業でした。事業採択以前から検討が進められ、国からも事業候補探しの指示が出ていました。その時に、これこそ日本のプロジェクトファインディングが実現できるチャンスだと思いました。県の代行者として事業の候補地探しや水利権者への事前説明等をさせてもらいました。また、首長に会ったり市町村の会議に出席したり、新しいコンサルタントの役割を経験をさせてもらいました。

ダムに限らず、コンサルタントはユーザーの視点で提案し、コンサルタントの視点で具体化していくことで、ユーザーが本当に望む事業が推進できるのではないかと思います。そういう中でコンサルタントの業務が拡大してきましたし、これからも拡大していくものと考えられますね。仕事として考えると、どうしても発注者側に近い立場になりますが、我々はユーザーの立場でもあるわけで、それに技術屋の立場としての視点を加えた三つの視点で考えることが出来る恵まれた立場にいるんです。これからはこのような意識が大切になってくるのではないかと思います。

水が溜まらない火山性堆積物の土地にもダム

中野: 小規模生活貯水ダムというようなものの中ででも、何か記憶に残っているダムはありますか?


金原ダム(「月刊ダム日本」2000.年2月号表紙より)

杉野: 小規模生活貯水ダムとなると規模も小さいのですが、どうしてもそこに欲しいという要請が先にたちますので、かなり地質等の条件も悪いところがでてきます。例えば、従来なら火山堆積物のある地域ではダムは造らなかったのですが、そういう悪条件のもとでもユニークなダムを造ったというケースが長野県の金原ダムです。ここは「底がないダム」と言われましたが、漏水を防ぐために土質材料を使って貯水池全体にブランケットを張っています。これはユニークな設計だったと思いますが、そこにダムが欲しいという地元の強い要請に対し、技術者が新しい発想で応えたものだと思います。水源のない地域にとっては、こういう所にもダムが出来るのかということで、たいへん喜ばれましたね。
また、水源の少ない島にダムができると、学校を休みにし、島中で竣工式のお祝いをすることになります。そういう機会にはダム担当者を出来るだけ連れて行くことにしてます。ダムの受益者が喜ぶところを目の当たりにすれば、今までの苦労は吹き飛びますからね。

中野: ダム技術の進歩がそういう現場を支えてきたとも言えますね。何か技術面で目新しいことはありますか?

杉野: 私は、もう実際の業務から離れてから久しいので、最近の情報は把握していませんが、ダムの基礎の技術に関して言えば、一昔前ならダムサイトにはならなかったような所にでもダムが出来るようになったというのが一番の進歩じゃないでしょうか。例えば、変質・風化岩や未固結軟岩と称される、いわゆる不良岩盤の地質に対してもダムの建設が可能になったことだと思います。それは、地質調査や基盤の試験技術が飛躍的に向上したため、基盤の性状や物性値が正確に把握されるようになったこと。次に、基盤の力学的解析や浸透流解析の技術が進み、それらを用いた解析が容易に出来るようになったことがあげられます。さらに、設計技術、設計思想を実現させる施工技術と相まって、従来では不適当とされた地点にもダムの建設が可能となったんですね。また基盤から掘削除去されていた部分が基盤として活用されることになった。こうした技術の進歩が、ダム事業の推進やコスト縮減・環境保全に大いに貢献したことは間違いないと思います。

ダムの再開発は、必然のこと

中野: 次に、ダムの再開発という問題に着眼されたきっかけを伺いたいと思います。
いつ頃、どこのダムで、これからはダムの再開発が大事な課題だと気づかれたのでしょうか?

杉野: 茨城県に昭和31年に完成した藤井川ダムというダムがありまして、昭和46年にその藤井川ダムの再開発の業務を我社が受注いたしました。それで社内で担当者を募ったので希望して担当者にしてもらいました。藤井川ダムはわが国では珍しい治水専用の穴あきダム、現在注目を浴びている流水型ダムだったんですね。そのダムを、その後の水需要の変化に伴って新規利水と不特定の機能を持たせた多目的ダムにし、併せて洪水調節の強化を図ろうとする計画でした。最近は逆の変更が求めらる例が多いんですが…。


再開発された藤井川ダム(洪水吐)(撮影:だい)
藤井川の例は、時代の変化によってダムに期待される機能が変わってくることを暗示していました。ですから、こういうケースはこのダムに限られたものではないだろうと思った訳です。これからは治水利水という問題だけではなく、ダムの水質、堆砂等当初の設計条件との違いが生じて来るので、ダムの耐用年数の100年の間にはそういう対策が必要になる時期が必ず来るのではないかと考えたんです。

それで、その設計内容はというのが、直径1m弱の穴あきダムを改造し、2.5m角のゲートつきコンジットを据付けるというもので、施工は新規のダム事業には無い難しさがありました。一方、コンサルタントの仕事としてもやりがいのあるものでした。工事中に、一時的に15mのブロックに7.5m角の穴が開く状況となるんですが、これが相当に不安定な状況を招くということで、当時の建設省の開発課からはかなり厳しい指導を受けました。でも、こちらも怖いもの知らずでしたから、会議を通じて説明を繰り返し、指摘されたその他の課題もすべて解決して実現にこぎつけることができました。今考えると冷や汗ものです。

再開発には、新しいダムの建設とは異なる難しさがあるんだということがわかりました。でも、コンサルタントとしては面白い仕事になるんじゃないかとも思いましたね。これから需要も出てくるし…。将来性のある事業だと感じました。

嵩上げは非常に効率的

中野: ご経歴を拝見すると、その藤井川ダムの改造のあと、川上ダムや大川ダムの嵩上げ等の事例が上がっていますが、それぞれの現場では具体的にどういう問題があって、それをどう解決しようとしたかを教えてください。

杉野: 山口県の川上ダムは嵩上高16.5mの再開発事業で、その嵩上げ高は当時日本一で注目されていました。その設計を、再開発の経験者ということで私が担当することになりました。それは、私の配属された部所では、「最初は何も知らないのだから、判らないことはどんどん聞きなさい。しかし、一度経験したら次は経験者として扱います」というのが基本的教育方針だったからです。

既存のダムの下流面に厚さ15〜6mくらいのコンクリートを張り付けて、ダムを嵩上げる計画でした。嵩上げダムの場合、利用する既存ダムの基礎や堤体の状況調査が重要で、この調査を十分に行ったうえで、嵩上げの設計を行いました。

新旧コンクリートの打ち継ぎ目、熱応力、乾燥収縮という始めて経験する問題もありましたが、それらの問題を関係者の協力で解決していきました。お陰様で、大きなトラブルもなく嵩上げ工事を完成することができました。この例では、ダムの高さを1/3くらい嵩上げするだけで、容量が2倍くらいになるんですね。その規模の貯水池を新たに造ろうとすると、だいたい高さが50mくらいのダムを造らないといけないのです。だから、再開発して嵩上げするというのは、非常に貯水効率が良いということになりますね。これは実感として感じました。それが嵩上げ再開発の最大のメリットですね。それと用地補償の問題が比較的少ないことも大きなメリットでした。


嵩上げされた川上ダム(撮影:加藤敦)
大川ダムは鹿児島県にあるダムで、フィルダムの堤体を15.5m嵩上げした我国では事例の少ないケースです。当初から嵩上げを想定して設計・施工をしていたので、堤体については大きな問題は生じませんでした。洪水吐はトンネル洪水吐という特殊な形式でしたが、嵩上げ後の流況変化により想定以上の問題が生ずることが判り、既存の施設を大改造せざるを得なくなりました。水理実験を重ねて検討を加え、既存の構造物や斜面の安定性を損なわないよう十分な配慮をした上で、大規模な設計変更を提案いたしました。嵩上げダム特有の難しさとはいえ、技術者として反省する点もありました。

中野: なるほど、そういう経験則が積み重なって、コンサルタントの方の仕事になっていくんですね。

杉野: そうですね。初めての事でもそれが成功すれば、一つの成功例になりますね。ダムは注文製品であり、同じものは二つないので、必ずしもそれが全てのダムで通用するのでもないのですが、基本の原理原則というのは他のダムでも通用しますね。土木工学は経験工学とも言われています。経験を重ねることは、応用工学といわれるダムに従事する技術者にとっては極めて大切な財産になりますね。どのような経験でも無駄な経験にはならないと思います。

今も現役、千四百年前に造られた灌漑用ダム

中野: そうですね。ダムはどれくらいもつものでしょうか。およそ100年と言われますが、上手に使い続けるとしたらですが、実際どのくらいですか?


狭山池(撮影:KIYOTAKA)

杉野: これは答えるのが難しいですね。(笑)例えば、地元の皆さんが愛情を持って大事に使い続ければ半永久的にもつのではないでしょうか? 狭山池は、我が国でもっとも古い灌漑用に造られた溜池ですが、ここのせき止める機能をダムとして考えるとすでに千三〜四百年間ももっているんですが…。(笑)これは特別としても、機能的に必要とされるダムが、適切なメンテナンスを受けていれば、少なくとも100年は持つものと思います。特に重力式コンクリートダムは、戦時中の礎石を使ったダムでもコンクリートの強度は今でも伸びている感じがしますので、相当長い寿命がありそうです。ダムの基礎の状況の時間的変化の監視を十分行い、適切なメンテナンスを行えば耐用年数は伸びるものと思われます。今後は、むしろ堆砂問題がダムの寿命を左右するように思います。
中野: 新設ダムの計画が難しい時代になり、ますます改修、リフォームという視点が大切だと言われるようになりましたが、将来的にはどういうものになるのでしょうか?

杉野: ダムは永久構造物ではないので、私は必ず維持改修の問題が生ずるものと考えていました。昭和59年から国の方針で、完成後30年近く経ったダムの総合点検をダム技術センターで実施することになり、参加させてもらいました。私自身は、20箇所以上のダムについて総合点検を行いました。その結果、ダム堤体については永久構造物に近い安定性がありますが、金物(カナモノ)は必ず腐食するので、その観点から見ると鉄筋構造物、ゲート、放流管等は必ず早い時期に機能維持のための改修が必要となるというのが判りました。

設計時に改修を前提に設計すべきであるという意見もありましたが、未だ、少数意見です。将来、機能変更による改修要請もあるので、個々のダムの固有の問題を把握した上で、日常管理をすることがが重要です。最近では、構造物の安定に用いられているアンカーの問題が顕在化してきているダムもあるので、そういう部分をきちんと見ていく必要があると思います。実際には、監視機能を有しない施設が多いのが大きな課題だと思います。

いらなくなったダムは撤去というのは短絡的

中野: 次に、ダムの撤去についてなんですが。アメリカ等ではダムを廃棄している、これからの時代はダムを造るべきではないという主張を耳にすることがありますが、ダムのスクラップ・アンド・ビルドというものをどのように考えれば良いのでしょうか?

杉野: 実際のところはよく判りませんが、アメリカでのダム撤去の事例は、主に民間所有の小さいダムが多いと聞いています。つまり、民間企業が自社の工場で使う水を確保するとか電力を得るためとかの目的で設置したダムですが、当初の目的がなくなれば、それを撤去することは当然の選択肢だと思います。ただ、小規模なダムはいいですが、中規模以上のダムになると取り壊した時の影響というのも考えないといけないでしょうね。また、ダムを造って長い時間が経過すれば、自然環境も安定してきますので、ダム撤去は新たな環境問題を提起することになります。何をもって環境の基準するかというのも議論されるべきでしょうね。そういうことからも、機能が必要とされているダムを環境保護のためだけに撤去するというのは短絡的過ぎますね。土木遺産として歴史的に残っているものもあります。ダムの機能が必要とされる以上は、施設を維持することを前提に環境問題等の問題解決に取り組むべきだと思います。荒瀬ダムも結果的にはコスト面から撤去中止となった訳ですが、環境悪化の原因がすべてダムにあるという事ではないとも言われていましたね。


中野: 我が国では、もう造れるところにはほとんどダムを造ってしまったとか言われていますが、我が国では、もうダムを造れないのでしょうか?

杉野: 造るところがないという前に整理しておくとですね、河川には治水と利水という役割がありますが、この河川流域ではそれぞれの役割について、流域の重要度に応じてこの程度の安全度を確保しましょうという国造りの基本方針が決められます。それを前提に河川とダムに代表される貯留施設とで適切に役割を分担していくというのが基本的考えになるのですね。そういう考えに基づき、安全で豊かな生活を維持するために、治水安全度の向上と水資源の確保をバランスを取りながら進めていくことになります。

我が国の地形の状況、気象状況、国土利用状況から判断しても、ダムはやはり有効な河川整備手法であり、河川流域の安全度を確保する意味で、最初からダムを排除してしまうことは出来ないと思いますね。ただ、個々の河川や流域の特性に合わせて、堤防や遊水地などと総合的に検討して適切な組み合わせ、バランスの良い計画をたてていくことが必要だと思います。今後はダムが必要とされ、その建設に適したところにダムを造ることを原則とすれば可能性はまだまだあると思いますよ。河川整備基本方針が一級河川109水系について策定されれば、各水系のダムの位置付けがより明確になり、ダム計画の検討も本格的に進むものと期待されます。その方針に従い、整備を進めていけばダムもいわれなき批判を受けないのではないでしょうか。最近は、ダムの恩恵を受ける下流域でのダム反対が多いと聞きますが、安全度は現状で十分だから反対ということなのでしょうか。安全度は上げてほしいが、ダム建設には反対という矛盾した意見のように思えるのですが。

また、戦後復興の中で、多目的ダムというのがたくさん造られてきたのですが、これの弊害が出てきたことも事実です。そのことから治水ダムでは河川機能を損なわない流水型、いわゆる穴開きダムという考え方が選択肢の一つとしてとりあげられてきました。一方、利水ダムでも水質の良い水で水位が保てることになれば、環境上も観光施設としても評価が高くなります。機能の再編成ということになりますが同一水系で機能の集約が出来れば、現在抱えているダムの課題がかなり整理されるように思います。多目的ダムばかりでなく単一目的の利水ダムと治水ダムを別々に作ることを考えてもよいのではないでしょうか。

エコの時代に、水力発電をという声が出てこないのが不思議

中野: これからの社会のあり方を考えると、環境負荷の少ない、持続可能な経済発展というものが大切と言われますが、そういう視点から見ると、水力発電は再生可能なクリーンなエネルギー利用という点でとても良いと思われます。そういう中で、これからのダム事業というのをとらえると、どういう課題が浮かんでくるのでしょうか?

杉野: 確かに水力発電はクリーンエネルギーであるし、唯一の国産エネルギーでもあります。しかし、将来のエネルギー問題として、これを大きく推進していきましょうという声があがってこないというのはなぜかなと、私は疑問に思っています。例えば「水の週間」の時にですね、科学技術館の展示ブースを見るのですが、水力発電が評価されていないことがはっきり判ります。日本のエネルギー事情を考えれば、再生可能なクリーンなエネルギーというのは今のところ水力しかないのではないですか? もっと水力をやるべきという声が出ないのが不思議ですね。大きなダムで出力の大きな候補地が少ないことから開発コストの問題があるのかと思いますが、一度、電力関係の方に御意見を聞いてみたいと思いますね。次代のエネルギー政策の中で、国が水力発電をどのように位置づけているのか判りませんが、貴重なエネルギー源として可能性のあるところは着手すべきであると思います。

ダム技術者の減少はさびしい限り

中野: 話題は変わりますが、現在ダム工学会の会長でいらっしゃるのですが、ダム工学会はどんな存在でどういう課題を持っているかについて伺いますが、

杉野: ダム工学会はダム技術者が個人として参加できる学会です。学・官・民と職域の違った所の技術者がダム工学発展のために協力できるところが特徴です。ところが、国土交通省所管のダムは平成7年の407事業をピークに現在は155事業に減ってきていると聞いています。ダム事業の減少とともに会員数までもが減っています。現在、これが学会の一番大きな問題ですね。今年度は60数名の入会に対しそれを上回る120名程の退会者があり、結果的に66名の減となりました。官の方の入会が多かった反面、主要な民間企業の退会者が多かったということがあります。当然、民間ではダムの仕事がなくなればダムを担当する部門がなくなるので、工学会に入っていられなくなるという事情もあります。ただですね、ダム事業が減ってるというのは、選択して集中投資した結果、完成したダムが多かったということでもあります。もうそろそろ新しいダムを立ち上げる時期に来ているという意見もありますので、期待を持って見守っています。

工学会の運営としては、仕事でダム事業と関わりの無くなった方でも個人的に継続してくれるような魅力ある学会にしなければならないと思います。ダム事業の復活にある程度の見通しがつけば、ダムとの関わりを持ち続けていたいという思いは、会員の皆さんなら誰しも持っているのでしょうから、その時に備えてやらなければならない課題に取り組む意欲も湧いてくるものと思います。現在、ダム事業復活へ向けての課題、既設ダムの再開発や再編成という新しいダム事業の推進上の課題等、直面している新しい課題について検討する「新テーマ企画準備会」を立ち上げ、メニュー出しをして新しい研究部会の設立を目指しています。学、官、民の各部門の技術者からなるダム工学会だからこそ解決できる課題は多いと思いますので、取り組み方法を具体的に考えていかなければなりません。

中野: 工学会内部でもいろんな議論があると思いますが、ダムを取り巻く環境が厳しいというか風当たりの強い今はダム事業はなかなか推進されないのでしょうか。

杉野: まず、ダム事業が進まないのは、どうしてかというとですね、一つには、国民の理解が非常に低い、ダムが正当に評価されていないという点でしょうか。それと、仮に評価を受けられたとしても、色々なダムを取り巻く未解決の負の問題があります。これを解決できるようなダム計画というものを我々が提案できていないということだと思います。いずれ新しいダム計画が出来たとしても、従来と同じ様に造っていては批判を浴びてしまうでしょうから、今のうちにダムを取り巻く負の問題について、解決の方向性を考えていかなければと思っています。こういう事が新たな研究テーマとして出てくることでしょう。


さまざまな議論の中には、ダムはこんなにすごいものなんだと、ダムの価値を数値で表現したらどうかというのもありますね。例えば、ダムがあるから東京、大阪という大きな都市に社会的資産が集中している訳ですね。それは治水的に安全だし、水道、電力の供給も安定して豊かな生活が営めるという背景があるのですが、そういう価値がダム事業の効果に盛り込まれてはいません。ダムの適切な経済的な評価というものについては前から議論されており、経済学者の方もそういう視点から見てないから正当な評価がされないと言っておられます。これをダム工学会が主導して、意見を出していっても良いのですが。工学会のテーマとしてどうなのかという意見もありますし。(笑)

ダムをより多面的にとらえると

中野: ダムは総合工学といわれますが、もっといろんな方面を巻き込むというか、例えば農業や林業といったダム周辺の産業、あるいは地域の観光といった別の視点からも考えるべきという意見もありますが…。

杉野: 今出た問題で一般の人々のダムへの理解が足りないという事が、ダム事業推進の障害になっているという状況をどのように解決していくのかという点については。工学会としては、「若手の会」を作ったり、水の週間で「ダムなんでも相談室」というのを出したりしているんですけど、それはそれなりの効果はあると思います。

しかし、今、皆さんがどれくらいダムのことをご存知かというと。私の経験では、ほとんどの方が実情を知らないのが現状です。例えば、我々は仕事ですからダムのことを当然知っていますが、土木を専攻した方でさえ、現在ダムが置かれている状況を本当に理解しているかと言いますと、新聞報道のレベルでしか知らない人が多いのではないかと思います。ですから、このような現実を前提にして活動を考えないといけないと思いますね。ダム工学会の会員やダム関係者が説明してまわる程度では世間に広く理解してもらうのは難しいですよね。ですから、誰を対象にどのような方法で実施していくのを考えることは重要なことですね。その点から言えばダムに関連のある産業を巻き込んで多面的な視点から活動を考えるというのは、面白い意見だと思います。いずれにしても、社会に影響力を持つ方々に、ダムの理解者になっていただくのが効果的だとは思いますので、関係者が一致団結して協力していくことが必要です。

ダムマニアはダムのよき理解者。お知恵を拝借すべき

中野: 工学会の問題からはちょっと外れますが、今やダムについての写真集やDVDが販売される世の中になりましたが、ダムマニアについてはどのように受けとめておられますか?


ダム工学会主催「語りべの会」(平成20年12月8日)

杉野: 先日もダム工学会の「若手の会」での語りべとして、ダムマニアの方にも色々お話をしていただいたのは、参加者には好評だったと思います。私は、彼らはダムのよき理解者だと考えています。ダム技術者と一般市民の橋渡し役として貴重な存在でしょう。ダムの理解を広めるために我々は何をしたらよいのか、また、彼らに何をしてもらいたいのかを率直に話し合える場を設けたらよいのではないかと思いますね。ダムの正しい姿を世の中に広めるには、どうしたらいいか。知恵を拝借するための頼りになるパートナーとして定期的な会合があっても良いのではないかとも思います。若手の会の時に、ダムが機能を発揮している状態、例えば洪水調節時を見てほしいとお願いしたところ、我々も是非見たいのでトライしてみたいとも。とにかく意欲的な方々が多いと感じました。
ダムの役割、機能についての一般の理解を図る上で、具体的映像等が効果的であると思いますので、良いアイデアを出し合って実現していきたいと思います。

ダムを観光資源に

中野: 地域の活性化や、完成したダムの有効利用という視点からは、ダムそのものを観光資源として見てもらうということで活動している地方自治体も増えているようです。これを追い風にして、何か良い方向に持っていければと思います。ダムに携わる技術者もコラボレートできればと思いますが、どうでしょうか?

杉野: 地元の方々がダムを一つの観光資源と捉えていることは大変ありがたいことです。ダムがあることを肯定的に捉えてその地域に魅力付けができるならば、ダムを大いに活用してもらいたいと思います。それもダムがもたらす経済効果の一つとしてダム事業の評価に結び付けていけばよろしいのではないかと。一般の方々のダムの理解を深める意味では、可能性のあることはすべてトライすべきだと思います。新潟県新発田市にある内の倉ダムは、我が国で造られた最後の中空重力式ダムですが、堤体内部の空間で音の響きが良いことからクラシックのコンサートやジャズのライブ等の音楽イベントが行われたりしています。私はまだ参加したことがないのですが、参加者には好評だそうです。こうしたイベントに、ダムの教養講座を組み合わせる等、色々な角度から企画したらと良いと思います。ダム技術者がイベント企画に参加することは新しい可能性を生み出すかも知れません。また、計画設計段階での関わりとしては観光資源として計画をしっかりと立案し、それに必要な施設の配置を考えておくことも必要ですね。

ダム技術の発展には、ダムを造る現場がないと

中野: 今後、ダム事業の未来図はどうなっていくのでしょうか?
若手への期待値も含めて、今こういう問題に取り組むべきだといったようなことが、何かありますか?

杉野: まず、国内について言えば、新しいダムの建設が減っていくのは間違いのないことですね。ただ既存のダムがたくさんある訳ですから、これ等のダムについて環境・社会状況の変化・水需要の変化等を勘案して課題を予測し、その時代に最適な機能を有するダムに改良していくことが必要になってきます。特に、地球温暖化に伴う水問題は、ダム計画に大きな影響を与えることは間違いありません。その問題に関して、我々がやるべき仕事がたくさんあると思いますよ。今までに無い新しいテーマが沢山出てくるのではないでしょうか。

海外に目を向けると、世界各国ではまだまだダムの必要性は高いとされています。特に、地球温暖化に伴う水問題は国内以上深刻に受け止められ、ダムを必要とする具体的な問題が各所で生じていると聞いています。また、日本のダム技術は、世界に誇れる技術水準を保持していると思いますので、現在、海外進出の障害となっている諸々の問題を解決出来れば、これからも海外のダム事業を日本企業が手掛けていけるではないでしょうか。今、国交省も交えていろんなビジネスモデルの構築について議論していますので、これからは期待が持てます。日本は今まで民間企業が単独で出ていくケースが多かったと思いますが、ダム建設工事という認識ではなく、ダム事業という捉え方で行かないと国際競争に対抗できないと思います。コンサルタントはもちろん学識経験者、行政経験者を加えたコンソーシアムという形で出ていければと思いますね。そこでダム工学会としても何らかの形でお役に立てばという気がしていますが、ダム工学会のイメージとはちょっと違うような気もしますのでね。いずれにしても何らかの支援ができれば良いと思います。


ただ、どうしても日本のダム技術を持続的に進歩発展させていくためには、ダムを造っていくことが必要です。実際のダム事業に携わっていないと、ダムの技術が途切れてしまうのでそれを心配しています。国内だけではどうしてダム事業の数が少ない訳ですから、海外も視野に入れてなんとしてでもダム事業を確保し、技術を継承していなければならないのです。

中野: 若手技術者に望むこととしては、どういうことを望みたいですか?

杉野: 今は、ダムに関する技術も進歩し、設計基準も整備されていますので、誰でも真面目にやれば、合格点は取れることになります。ただ、ダムは個々のダムで条件がすべて異なる、いわば注文製品です。そのダムの個性にあったあるいは個性を生かしたダムの設計施工を心がけることが大切なんですね。

技術者として伸びていくためには、自分で取り組んだテーマについては、その解決策を得るために全力で当たること。そして、常に疑問を持って取り組むこと。そうすれば、たとえ失敗しても必ず自分の財産になります。

設計基準についても、そのもとになっている原理原則を理解しないと良い設計や施工は出来ません。一度、基準が何故その様に決められたのかについて皆で議論してみることも必要かもしれません。私は若い頃、台湾で現地の技術者と重力ダムのせん断摩擦安全率について議論したことがありますが、日本では何故4なのかと問われて返答に詰まった苦い思い出があります。基準で決まっているからというのは、技術者としての答えにならないので、そういう観点からも周りの基準や技術にいつも注意を向けておくべきだと思います。

また、これからのダム事業はどのようにあるべきか、それを実現する為には、自分は何をするべきかを考えて行動して欲しいと思いますね。

中野: 本日は貴重なご意見をいただきありがとうございました。
私自身もダム工学会のお手伝いをさせていただいておりますので、若手の会についてはぜひ今日のアドバイスをもとにダム好きさんたちとのコラボレーションのあり方や、新しい課題への対応を考えていきたいと思います。



(参考) 杉野健一さんプロフィール

(現職)
 八千代エンジニヤリング株式会社 取締役会長

(略歴)
  昭和40年3月   東京都立大学工学部土木工学科卒業
  昭和40年4月   八千代エンジニヤリング(株)入社
  昭和63年6月   同社 第二事業部水工部副部長
  平成2年7月   同社 九州支店技術部長
  平成8年3月   同社 取締役九州支店長
  平成10年3月   同社 常務取締役
  平成12年3月   同社 代表取締役専務(東京事業部長)
  平成14年3月   同社 代表取締役副社長(総合事業本部長)
  平成19年3月   現職

(他役職)
  平成7年5月〜平成15年4月ダム工学会評議委員
  平成15年5月〜平成19年4月までダム工学会理事、副会長
  平成19年5月〜 日本大ダム会議監事
  平成19年7月〜 日本ダム協会理事
  平成20年5月〜 ダム工学会会長

(著書、論文等)
 「グラウトの安全管理」
  (下筌ダム基礎岩盤の改良に関するシンポジウム;九州地方建設局)昭和44年

(平成21年7月作成)
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